シンクロ率

エヴァとそのパイロットの同調率を示す数値。
数値が高いほどパイロットは思い通りにエヴァを操縦できる。
その反面、エヴァが損傷した場合の、パイロットへの悪影響も大きくなってしまう。

シンクロ率が二桁を割ってしまうと、起動することすらできない。また、途中で神経接続に失敗するとエヴァの暴走につながる。
選ばれた人間しかパイロットになれないゆえんである。
パイロットの精神状態が安定していないと、シンクロ率は下がる。

シンジと初号機のシンクロ率が400%を超えたことがあったが、それが何を意味するのかは不明ではあるものの、相当な一体感があったようだ。

ネルフでは、実戦以外の時にシンクロ・スコアテストが行われ、パイロットの精神状態を調べている。
アスカはそこでシンクロ率低下を指摘され、エヴァのパイロットとして不適格とされてしまう。

ダミープラグ

ダミープラグとは、人間の思考をシミュレートし、エヴァを無人で起動させる装置。
人間の持つ信号パターンをエヴァに送り込む。それによって、エヴァンゲリオンはパイロットが乗っていると誤認するのである。
形状は、通常のエントリープラグと同一だが、赤色である。

ネルフでは綾波レイの思考データを、ゼーレでは渚カヲルの思考データがそれぞれ移植されている。
ダミープラグは、第一回機体相互互換試験で得たデータなどに基づいて、ネルフによって開発された。三号機の起動実験の際には、完成していたが、まだ試作品であったため、実用には至らなかった。
試作品ダミープラグでコントロールされたエヴァは、人間が登場している時よりも行動が激しく、一種の暴走状態に陥るためだった。

第弐拾参話では、ダミープラグに綾波レイのクローン(生体パーツのみか)が入っていることが示唆され、旧劇場版のエヴァ量産機には、渚カヲルのクローンが入っていると想定される。
通常のプラグにもダミーシステムが搭載されるに至っては、戦闘を拒むシンジから、ダミープラグの制御に切り替えることもできるようになっている。

新劇場版・破では、ダミープラグはメタリックブラックになり、名称は「特1号」となった。また、あらかじめダミープラグに搭乗するという形もとられる。

エントリープラグ

エヴァンゲリオンを操縦するパイロットが乗り込む円筒状のコックピット。
色は白色で、形状は細長い。
プラグはエヴァンゲリオンの首のうしろ、頚椎の部分から挿入され、先端についている神経接続用探査針を通してパイロットとの接続が行われる。

内部にはパイロットシートとコントローラーが一体化した「インテリア」がある。
インテリアは、深度調整用移動レールによって上下に移動する。
シンクロ状態に応じて移動する仕組みである。

プラグ内のインテリアの深度位置は「プラグ深度」と呼ばれ、インテリアがエヴァのコアに近いほど接続度合いは強くなる。
エヴァンゲリオンが暴走した際には、パイロットがエヴァ側に引きこまれてしまう。

緊急時にはプラグが射出されるようになっている。つまり、緊急脱出装置としての機能を有している。
外部からのコントロールによって、エヴァ本体からロケットエンジンで強制排出することが可能。
しかし、エヴァがなんらかの甚大なダメージを受けている場合は、うまく機能しなくなる。

エントリープラグ側面には、手動で開けられる非常用ハッチがあり、L.C.L排出用の排水口もある。

新劇場版ではエントリープラグを「別名:魂の器」、インテリアを「別名:魂の座」としている。これは、人造人間であるエヴァンゲリオンの魂の役割を、パイロットが代わりに担っているということである。

零号機が暴走した際は、十字架がついたエントリープラグ(停止信号プラグ)が使用されるが、普段から、エヴァは稼動していないときは停止信号プラグが差し込まれているようだ。

ベークライト

作品内で、ベークライトはアダムを固めている物質として、また、ネルフ本部に侵入した戦略自衛隊を足止めするのにも使われている。

ベークライトは、フェノール樹脂の商品名であり、作品内の造語ではない。
簡単にいえば、プラスチックのことである。

世界ではじめて人工的に合成されたプラスチック。
加熱すると硬くなる性質がある。

1907年に、ベルギー系アメリカ人科学者、レオ・ヘンドリック・ベークランドによって開発された。
大量生産に成功したため、ベークライトは、フェノール樹脂の一般代名詞となっている。

ゲンドウが、どうやってアダムに危害を加えずに、硬化ベークライトから取り出したのかは不明。

アンビリカルケーブル

名前の由来は、へその緒を意味する英語、umbilical cordである。
エヴァンゲリオンの作品内の造語ではない。現実世界の一般的な用語であり、ロケットや潜水艇に電気を供給するケーブルの名前。

アンビリカルケーブルの構造は、3極のプラグであり、エヴァの背中に挿して使用する。
供給しているのは電力である。
このケーブルがない限り、エヴァンゲリオンは5分しか活動できない。

プラグの脱着は、エヴァ本体で手動で行う。
また、外す際は自動的にもできる。プラグも巨大なため、地面に落下した際は衝撃も大きい。それを抑えるための噴射ノズルも組み込まれている。

第3新東京市内の各所には、電源ビルがあり、エヴァンゲリオンのための予備ケーブルが装備されている。

S2機関

S2(エスツー)とはスーパーソレノイドの略称。名前だけで解釈すれば、スーパー3次元コイルといったところか。
スーパーソレノイドとは、遺伝子の二重螺旋構造を形成するDNA分子の集合体を指す言葉だそうだ。

S2機関は使徒の動力源である。永久機関であり、使徒は体内にこれを持っているということ。
エヴァに搭載することにより、外部からの電源供給がいらなくなる。つまり、無限に稼働できる。

セカンドインパクト以前から、葛城ミサトの父親、葛城博士がその理論を提唱していた。葛城博士はスーパーソレノイドの構造から無尽蔵のエネルギーを引き出せると考えた。

企画書案では陽電子機関と称されていた。その内容は、電子と陽電子を対生成し、対消滅させ、エネルギーを発生させるという理論だったが、世間には受け入れられなかった。

第1使徒アダムが発見されたことにより、実在が初めて確認された。
葛城博士が提唱していたものは、使徒のもつS2機関そのものを暗示していたわけではなく、たまたま同じ理屈を提唱していたということだろう。

葛城博士が提唱したものがどういうものであったかはわからないが、使徒の持つS2機関は、機関とは言っても、生きた細胞でできている(人間とほぼ同じDNAなのだから)。

S2機関=永久機関=生命の実である。ということは、人類が持っていない部分ということか(人類は知恵の実を持っている)。

殲滅した第4使徒の残骸から入手したS2機関はドイツ支部にて修復された。
そののち、米国ネルフ第2支部において、エヴァ4号機へ搭載する実験が行なわた。
しかしその実験中、原因不明の事故により4号機は半径89キロ以内の関連施設とともに消失してしまう。ディラックの海に飲み込まれたといわれる。

この失敗を元に研究は続き、ついに実用化された。
そして旧劇場版第25話で、エヴァ量産型(エヴァシリーズ)に搭載されることになる。

一方で、TV版第拾九話で、エヴァ初号機は、第14使徒・ゼルエルの死体を捕食し、直接S2機関を体内に取り込んでいる。
これによりエヴァ最大の弱点である活動限界を克服した。これはゼーレのシナリオ(死海文書または裏死海文書?)にはない想定外の事態であった。

使徒の持つS2機関は、永久の動力をもたらすと同時に、細胞再生系細胞群の自死機構を制御しているとも考えられる。
つまり、自ら死に、新しい生命体へと進化することができるのである。

アンチA.T.フィールド

A.T.フィールドの反対の力。一種のエネルギー。
A.T.フィールドはリビドー(生の欲望)、アンチA.T.フィールドはデストルドー(死の欲望)を原動力とするともいわれるが、的確かどうか不明。

アンチA.T.フィールドは、その名の通りA.T.フィールドを無効化する。それもすべての生命体の根源的なA.T.フィールドを無効化する。それによってどうなるのかといえば、生命体は個々の形を維持し続けられず、生命のスープになってしまう。

旧劇場版第26話『まごころを、君に』で、エヴァンゲリオン量産機がS2機関を解放した際に、アンチA.T.フィールドが発生したとされる。
また、綾波レイと同化して巨大化したリリスから、アンチA.T.フィールドが発生している。それにより、すべての生命のA.T.フィールドが無効化した。

ロンギヌスの槍にも、アンチA.T.フィールドを発生させる力があり、それによってA.T.フィールドを破っている。

L.C.L.

肺の中に満たすことで、直接的に酸素呼吸ができる液体。
エヴァのコクピットにパイロットが搭乗すると、内部にこの液体が満たされている。
もとはリリスとの体液とされ、血液のニオイがする。

液体呼吸をするためにあるというよりは、神経接続を行うために必要なのだと思われる。
しかし、電気は通さない性質(のはず)である。なぜなら、内部に電子機器を持ち込んでも問題がないためである。

シンジが初号機に取り込まれた際は、このL.C.L.とシンジの肉体が融合して、生命のスープ状態になった。意図したものではないにせよ、それもL.C.L.の特徴の一つと言える。人類補完計画の際、人間が液体になってしまうが、あれも生命のスープだと思われるが、L.C.L.とも同じように見える。

現実の世界でも、液体呼吸のための技術は確立されているが、もちろんそちらはリリスの体液ではない。
エヴァンゲリオンの開始時期より前の映画でも、液体呼吸のシーンが現れる。ジェームズ・キャメロン監督の『アビス』での深海探査シーンである。

A.T.フィールド

A.T.とはAbsolute Terrorの略。
直訳すれば絶対恐怖領域となるが、なぜそう名付けられたかはわからない。
実用面で見れば、バリアーのようなものであり、攻撃を防ぐ盾となる。
通常は無色透明で見ることができないが、物理的な衝撃が加わると、光って見える。
A.T.フィールドに弾き返された衝撃のエネルギーは、フィールドの表面に波紋を広げるのだが、その際に八角形の光の壁となって見える。

科学的な解釈は不明。
誰もが持つ心の壁、他人と自分との境界とも言われるが、普通の人間が(盾として)使うことはできない。(アダムを取り込んだゲンドウは使うことができる。)
しかし、すべての生命がその内部に持っているとも解釈できる。生命の形態を維持しているのが、ほかならぬA.T.フィールドだからだ。

エヴァ同士の肉弾戦や、ロンギヌスの槍、ポジトロン・ライフルなどは、A.T.フィールドでも防げないようだ。プログレッシブナイフやパレットガン、N2地雷による攻撃は、ある程度防げているが、完全には防ぎきれていない。

他の映画やゲームに見られるようなバリアーは、常時保護しているが、A.T.フィールドはそれらとはちがい、攻撃を受けるたびに自分の意思で発生させなければならないようだ。

自分のA.T.フィールドを干渉させて、相手のA.T.フィールドを中和することもできる。
現実世界の音声(音波)も、位相が反転したものを同時に鳴らすと無音になるが、それと似たようなものだろうか。

シェルター

一見すると、よくある核シェルターのようだが、よく考えるとそうではないことがわかる。
第3新東京市のビル群は、使徒との戦闘の際、地下に収納されるのだ。つまり、あのシェルターも元はビルのワンフロアなのだろう。地下階か何かではないだろうか。
トウジとケンスケはシェルターから抜け出すが、シェルターに入った時よりも、外に出るときのほうが長い時間がかかったはずだ。
住民は使徒のことを何も知らされていないが、おそらくビル群が地下に収納されることも知らされていないのではないだろうか。しかし、頻繁に非常事態宣言が出されることや、ネルフ職員の家族なども多いことから、第3新東京市内ではあまり情報統制はうまくいっていないようだ。