STAGE.16 棄てられた記憶

意識のないシンジ。エヴァの内部から、スタッフたちによって救助される。
その間に、使徒は八面体の底から、巨大なドリルで地面に穴を開け始めた。
地下ジオフロント内のネルフ本部まで、まっすぐにドリルで掘り進むつもりのようだ。

データによって、今回の使徒が、一定の距離内に存在する敵を自動的に排除するタイプということがわかる。
もし近寄れば、加粒子砲で100%破壊されてしまう。
一方、使徒のA.T.フィールドは非常に強力であり、遠方からは攻撃できない。
このままでは、あと10時間でネルフ本部も破壊されてしまう。

初号機の修理に3時間、零号機は再起動可能だが、綾波をのせての実戦は不可能。

シンジは身体に異常はなかったものの、薬で眠らされていた。
夢のなかで、シンジは今までの苦い人生を思い出していた。

養父母が、シンジの部屋を庭に作り、孤独が増したこと。
道端に捨てられていた自転車を拾った所、警察につかまったこと。
捨てられていた物だと言っても、誰も信じてくれなかったこと。
そのとき、ゲンドウも連絡一つよこさなかったこと。

シンジが目を覚ますと、ベッドの横に綾波が居た。
60分後には出発だと冷たく言い放つ綾波。

本部では、スタッフ総出で陽電子砲の準備に取り掛かっていた。

日本国内のすべての電力を集め、使徒に向けて発射するというのだ。ミサト立案のこの作戦に、ゲンドウも支持を表明した。
敵の到達まであと6時間45分。

キーワード
ジオフロント:地下空間、地下都市。
陽電子砲:ポジトロン・ライフル。陽電子を発射して、目標の電子にぶつけて破壊する。作中のここでは特に説明がない。